生の記憶の結晶を大事に育てなければいけないのです! <Emileのコラム70>
今回の東日本大震災で我々は進歩をつづけていると信じていた文化や文明のもろさをまざまざと見せつけられました。しかしその化粧が剥がれ落ちる中で、きらきら光る素晴らしいものが隠されていたことも新たに知ることが出来ました。それは、役割を持った子供たちや高齢者の生き生きとした仕事ぶりであり、自然を往なしながらそれと正対する笑顔であり、あるいは人と人とをしっかりとつなぐコミュニティーであり、さらには1日一食のおにぎりにも、心から「ありがたい」と言える日本人でした。それこそ、失ってはならない日本人の心が創りだす生の記憶の結晶だと思うのです。
今回の震災で、エネルギーも元の様には使えず、地球環境からみても今までの様にエネルギーや資源を使ってこの先人類が存続できる可能性は極めて薄いのが事実です、だからこそ、あたらしい暮らしのかたち、あたらしいライフスタイルへのパラダイムシフトが望まれていると思うのです。
地球に大きな負荷をかけず、心豊かに生きるとはどのようなライフスタイルなのか? 今あらためて考え、創りださねばならないのです。東日本大震災が教えてくれたもの、それはこれからますます厳しくなる地球環境問題にどのように正対すべきかという事でもあると思います。このままでは2030年頃、我々は文明崩壊の引き金を引くかも知れないのも事実なのですから…
今我々が考えなければならないこと、それは、地球環境問題の原点とも言える、この際限のない人間活動の肥大化を如何に停止・縮小できるかという事、まさに今回の大震災の試練を乗り越える術なのです。そのためには、ライフスタイルを変えなければなりません。それは決して我慢することでは無い、次の世代の子供たちのためにも心豊かに暮らしながら人間活動の肥大化を停止縮小させるための知恵を今こそ結集すべきだと思うのです。多くの方が、ライフスタイルのパラダイムシフトについて語っていらっしゃいます、ただ、残念ながらそれは極めて抽象的であったり、評論的であるものがとても多いように思います。今こそ、徹底的に知恵を出して、具体的な形を示さねばならない時だと強く思っています。
今回大きな打撃を受けた海岸エリアは主に1次産業を生業としています、それは東北エリアのGDP 比2.6%(国内1.3%)であり、巨大資本の投入も行われていない地域なのです。同時に、共同体としての強固な絆が今なお濃く残り、共同体ごとの連携も極めて強固な形を維持しています。さらには、東北エリアは、食糧自給率100%を超える本州唯一地域でもあるのです。このような地の利を生かし、1-2-3次産業複合体が小さなコミュニティーの中で成立する、新しい街づくりを考えねばならないと考えています。
そこでは、若者だけでなく、子供たちや、爺・婆にもしっかりと役割があり死ぬまで元気に働き、自然と対峙せずその恩恵を楽しみ、祭りや仕事でその絆を確かめ、そこで生まれた一級の商材は近くのコミュニティーで消費され、都会からは理想郷と憧れられ、住んでいる人たちは生きることや街に誇りを持ち、無理をしない自給自足型のエネルギー資源システムでエネルギー使用量は震災前の50%で暮らすのです。(現在の東北電力発電量は震災前の50%1100万KW )無論、この街は、小さな循環として成立するのですが、極上の過剰生産品の流通は東京や世界ともつながる複層型の構造を持つのです。そうすれば、この街は、今後成長するアジア開発途上国の見本とされ、日本が世界から尊敬されることで、エネルギーや資源の供給が確保されることにもつながらねばならないと思うのです。こんな街をつくることは出来ないでしょうか?私たちはそれが可能だと信じていますし、それに挑戦することが真のパラダイムシフトであると思うのです。
http://youtu.be/mwB5EY2N_9E
http://youtu.be/zczkjSrZ2d8
http://youtu.be/nQ4wtplic7M
(英語字幕版)
http://www.youtube.com/watch?v=QtN6Z1wUzl8
2011年4月26日
このページの最終更新日:2011年04月26日

