現代文明はニヒリズムに支配されている?<Emileのコラム56>
12歳の子供に人生の決断を迫る!親の話(コラム55)、あれから何人かのヨーロッパ人に聞いてみたが、皆一様に驚いて身を乗り出して来るところを見るとどうやら、定常では無いようで少しホッ!!沖永良部の補足をさせて頂くと、今年4度目になる酔庵コンサートも我が酔庵で開催、50人近い方に集まって頂き、第1部は大竹尚之さんのバロックリコーダー、演奏する楽譜の生い立ちを理解することがとても大事とおっしゃる演奏は相変わらずすばらしい、こんな演奏を息遣いの聞こえる近くで聴けるなんて、本当に幸せだと思う・・・第2部は酔庵の庭でコップ片手に芸達者な島の皆さんの芸能会、前日にマグロをたくさん釣って来て下さったお陰で、食も進む。飛び入りで歌って頂くことになった初代ネーネーズの幸乃さんの三線の第1音が響いた瞬間、一瞬にして場に期待の混じった素敵な緊張感が走る。大竹さんといい、幸乃さんといいプロというものは本当に凄いと思う。
2005年にスタートした「高度環境政策技術マネジメント人材養成ユニット」は3月をもって5年間のプログラムを終了した。この間、36人の修士と5人の博士が巣立ち、現在17人の博士前期課程、6名の博士後期課程の社会人学生が在籍している。本年度からどのようにこのプログラムを継続させるか色々と議論をしてきたものの、有難い事にさらに5年間文部科学省の特別研究経費を頂けることになり、さらに充実したものへの挑戦をさせて頂くことになった。嬉しい話である。
先のプログラムの終了と「環境政策技術マネジメントコース」の新規スタートを記念して、5月16日にキックオフ大会をメトロポリタンホテル(仙台)で開催した。修了生、外部講師をお願いしている先生方、研究科の先生方を始め、文部科学省、環境省、経済産業局、科学技術振興機構、宮城県、仙台市、東北経済連合会などなど・・・多くの方々にお集まり頂き、リーダーシップを有する人材育成とは何か? 社会に求められる人材教育とは何か? をテーマに、基調講演を三好信俊氏(環境省大臣官房審議官)、安井至先生(独立行政法人製品評価技術基盤機構 理事長、東京大学名誉教授、国連大学名誉副学長)にお願いし、大和証券グループ本社の河口真理子氏、ブレーメン・コンサルティング(株)代表の岡本享二誌には、「環境人材育成の取組みについて」御話し頂き、さらに、修了生御2人からも貴重な発表を頂いた、盛りだくさんではあったが、キックオフには相応しい講演会になったように思う。
特に、安井先生の人材育成のお話は、これからあらためて咀嚼しなければならないと思っている。曰く、現代文明はニヒリズムに支配されており、ニヒリズムに気づいていないことが最大のニヒリズムなのだとおっしゃる。確かに、国も広義の意味での社会も我々がどこへ向かうべきか明らかにはしてくれない、Japan as nunber1と言わしめた元気は胡散霧消してしまったのかとも思う。リーダーとは無論明確な方向を示すことが出来る能力である、その基本さえどこかへ投げてしまったということなのだろうか。さて、このニヒリズム、安井先生は逃避と捉えたのか、それとも反抗か、反抗であればまだ救いようのあるような気もするのだが・・・・ニーチェはともかくシェストフ的な視点が必要なのかとも思いながら聞かせていただいた。ゆっくり考えてみる価値があるが、ともあれ、生活者を中心に置かないテクノロジーや、社会システムがその要素のひとつであることは間違いないのではと思う。
2010年6月8日
このページの最終更新日:2010年06月08日

