「地球が教える奇跡の技術」が本屋に並びました!<Emileのコラム54>

 昨年1月、「自然に学ぶ粋なテクノロジー なぜカタツムリの殻は汚れないのか」を出版して1年が過ぎた。随分と多くの書評を頂き、いくつかの賞にノミネートされたものの、ほとんど次点になってしまったことはこのコラムでもお伝えしたとおりである。まぁ、おいらの文章力ではこんなものか・・・と、いささか落ち込みながらも、中学2年生の一斉模試に文章が引用され、まんざらなどと思っていたら、今年の武蔵野大学の国語の入学試験で8ページもの問題に変身、早速学生たちに自慢してみたものの、あまり反響無し・・・試験問題になるような文章は硬く、小難しくということなのか、どうも評価は高くないらしい(悲笑)。 まぁ、自問を繰り返してきた、「地球環境問題とはいったい何なのか」という問いには、やっと少し答えが見つかってきたし、環境学と言う新しい概念もその輪郭がおぼろげながら見えてきたことで善しとすべしということか。
 おいらの文章が小難しいというわけでもなかろうが、祥伝社の岡部編集長から、高校生にもわかる環境の本を書いてみないかとのお誘いを頂いた。次から次に、環境に関する新しい話が湧き出してくる訳も無く、今あるものを捏ね繰り回すのも気が進まず、どんな形にしようかと思っていたところ、100のQ+Aのアイデアを頂いた。一緒に仕事をしている古川先生や他の仲間の力もお借りして、種を拾い出し、結局102のQ+Aに纏めることになった。ネイチャー・テクノロジーの卵たちもたっぷりと加え、新しい「粋」の概念も整理しなおし、3月末に「地球が教える奇跡の技術 大自然のすごさを活かすネイチャー・テクノロジーの世界」として発刊することが出来た。Q+Aなので、目次を見て、どこからでも興味のある項目を読んで頂ける、表紙は、松本零士さんに描いて頂いた。まずは表紙で売れても大いに結構、出来るだけ多くの方に手に取って欲しいと思う。
 とらぬ狸ではあるが、今年は、後3冊ほどの本に関わりたいと考えている。一つは、「自然に学ぶ粋なテクノロジー」をアレンジして英語版を作っておこうと思う。そして、10月頃を目処に、自然のすごさを賢く活かすネイチャー・テクノロジーの世界を子供たちにもわかってもらえる形にしたいと、作家の松田素子さんらと画策を開始した。もう一つは、ライフスタイルに関わるものである。さらに深く考える必要はあるが、どうやらエコ・テクノロジーは消費を煽る免罪符になっていることが見えてきた。現在のエコ・テクノロジーでは、環境問題に一石を投じられないのか? 我々が創り上げるべきライフスタイルはどのようなものなのか、考え、一つの形にしたいと思う。

2010年4月15日

このページの最終更新日:2010年04月19日

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