握り飯と柿の種

このコラムを担当させて頂く石田です。長い間企業で環境戦略や技術戦略を担当し、2004年9月東北大学に着任、『自然のすごさを賢く活かすものつくり』をテーマに、新しい材料やその考え方のベースとなるNature Tech.(ネイチャー・テクノロジー)の研究をしています。2005年10月にスタートした『高度環境政策・技術マネジメント人材養成ユニット』の基本設計にも関わらせて頂き、先端カリキュラムの模索に日々頭を悩ませて(?)います。

環境の話になるとネガティブなことが多いのですが、少なくとも我々が地球から受けた恩恵を次の世代に手渡そうと考えるなら、どうやっても環境問題を避けて通ることは出来ません。ならば、この問題に正対し、如何にワクワクドキドキしながらこの宝の山を探検できるのか、それを可能にする道具や方法を考えてみたいと思っています。

例えば2030年頃の日本の姿を考えて見ましょう。このコラムを読んでいらっしゃる方の多くが御存命のはずです。おそらくその頃には、地球温暖化問題に対応するため、CO2排出量を現在の半分以下に削減しなければなりません。その他にも、エネルギー、資源、食料、水、生物多様性、人口、世帯数の問題が具体化してきます。ますます厳しくなるこれらの制約因子の中で、私たちが気持ちよく、あるいは快適に暮らすということはどういうことなのでしょうか? そういう生活やそれを支える社会を創るためには、企業や行政はどういう形になっていなければならないのでしょうか? だから今何をやらなければならないのでしょうか? 環境問題を考えるということは、こんなことを真面目に考えるということだと思います。今日の握り飯のことだけではなく、また、明日の柿の種だけでもなく、これら2つと、この2つをつなぐあたらしい道を考えることではないでしょうか?

このページの最終更新日:2006年03月11日

↑ページ先頭へ