精神欲は命が輝く世界
東北大学大学院環境科学研究科には、「環境文明論」という科目がある。講師は国際日本文化研究センターの安田喜憲教授である。蝉が鳴く8月に集中講義として開講された。平成18年度の本講義は、安田教授の講義、安田教授と他の教授との対談から構成されており、異分野の専門家が別の言葉で同じ問題を分析し合う面白さがある。高度環境政策・技術マネジメント人材養成ユニットのeラーニングの講義としても開講される。
この環境文明論の講義の中で、驚くほど美しい言葉が飛び交っていたので、一つご紹介したい。安田喜憲教授と石田秀輝教授との対談において、地球環境問題解決のための一つのソリューションとして、精神欲を煽るテクノロジーの重要性が話題になった。「これからは物欲から精神欲へ向かわなければならない」と石田教授が語ると、安田教授は次のように発言された。「その本質とは命ではないか」。そう「精神欲は命が輝く世界である」と。何と美しい言葉であろうか。そして、それは環境文明論とネイチャー・テクノロジーがお互いを確認し合い、力強く握手をした瞬間であった。
平成18年10月24日
古川 柳蔵
このページの最終更新日:2006年10月25日

