産業出身者の環境意識

スウェーデンのルンド大学のIIIEE(International Institute for Industrial Environmental Economics)は、フルタイムの環境スクールである。このスクールは1996年に最初の卒業生を出し、毎年20名程度を卒業させてきた。筆者は2007年2月にこの環境スクールを訪問した。このスクールは、プロフェッショナル経験のある学生をフルタイムで教育し、エンジニアに「環境」を付与し、エンジニアとして企業に戻り、活躍してもらうことを目指している。本人材養成ユニットの目標に類似している。実際のところは、このコースの学生は、平均的に、25%がコンサルタント、25%が産業、25%が政府、25%がNPO出身となっている。米国のエール大学のSchool of Forestry & Environmental Studiesについても、昨年訪問した時の話では、学生の出身の分布はIIIEEとほぼ同様であった。

一方、本人材養成ユニットの修士課程の1期生から3期生までの学生の出身の分布を見ると、15%がコンサルタント、60%が産業、15%が政府、10%がNPO他、という分布になっている。前記の環境スクールと比較すると、若干、産業出身の学生が多く、政府系出身の学生が少ない。

本人材養成ユニットは学生定員が少なく、少人数のデータを用いているため、この数値が何を意味するのかはっきりしないが、日本において産業出身者の環境意識が高いということであれば、それはすばらしいことだと思う。

平成19年5月15日
古川 柳蔵

このページの最終更新日:2007年05月16日

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