日本の良さ1<多様な自然>
<多様な自然>
日本には海外にはないすばらしいものがたくさんある。初めてそれに気がついたのは高校2年生の夏に米国に行った時であった。それまでは学校やテレビ、新聞を通して、海外の状況を知っているつもりであったが、海外へ出て、日本とは異なる環境の中に身を置くことにより、初めて日本の良さに気がついたのである。知っていることと気づくことはこれほどまでに違うものかと、今になって実感する。
高校2年生の夏に米国のインディアナ州へ渡った。インディアナ州の道路を移動して、まず、違和感を感じたのが、延々と広がる平地である。インディアナ州には、コーンとグリーンビーンズのフィールドが広がり、視界に山が現れない。緑がないわけではないが、起伏がないのである。私は首都圏の住宅街で育ち、時々、山や川や海に遊びに行って自然に触れてきたが、このインディアナ州の風景に慣れるのには随分時間がかかった。
日本には山があり、川があり、海がある。起伏多様な自然に囲まれて生活するのは、快適であり、贅沢なことである。この当たり前の風景を日本の良さであると心の底から思うのである。日本人はこの当たり前の風景をどのように捉えているのだろうか。仙台は緑が綺麗ですよ、と言ってもあまり実感がわかないというような顔をする人が時々いるが、私は緑が綺麗ということを、日本の良さの一つとして使っている。
このコラムでは、しばらく「日本の良さ」について連載したい。
平成21年6月8日
古川 柳蔵
このページの最終更新日:2009年06月30日

