インドに広がるマーケット

11月末、インドのバンガロールを訪問した。アジア地域では中国やアセアン諸国をすでに自分の目で直接見てきたが、インドは初めてである。日本にはインドの情報が比較的少なく、わずかな情報から自分なりのインドを想像するにとどまっていたが、今回の訪問で目が覚める思いがした。その光景は想像をはるかに上回るものであった。

まず、マーケットを歩いた。日曜日であったためか、大変の混雑ぶりで、道路の脇には花、野菜、果物、食材などが並べられ、売買がなされていた。バンガロールはインドの南部に位置するので、温度や湿度が高く、むしむしする。インド人は皆、裸足かサンダルである。バナナを5,6人が群がって食べている様子が印象的であった。

我々日本人の存在が珍しいのか、マーケットを歩いている間、ずっとインド人に見つめられていた。マレーシア人かと声をかけられたこともあった。マーケットの周囲では、われわれには慣れないにおいが強烈だ。時々、牛や犬が普通に道路に歩いている。日本人がそこを歩くことはほとんどないのであろう。途中から警官がずっとついてきていたらしく、何か問題はないか、と話しかけてきた。最終的には、我々日本人を雑多なマーケットから脱出させてくれた。

このようなマーケットでの取引は、昔からずっと続いているに違いない。まさに、インドのローカルマーケットである。日本円に換算すると数円から数十円の物の売買が繰り返される。同じような風景は、今回の旅行でバンガロールからチェンナイへ移動する際にも見られた。というよりも、ほとんどがその風景であった。このようなマーケットの存在はインドを理解する上で欠かせない。重要なのは、この世界にも活気があるということである。

平成21年12月9日
古川 柳蔵

このページの最終更新日:2009年12月09日