マルチプル・スピード・ハイウェイ

インドでは既に都市開発が加速され、先進国が保有している物の獲得を目指している。どこの先進国にもあるブランドメーカーが進出し、そのようなブランド街が出現している。富裕層が増えているのである。

インド全体で同じスピードで人と社会と物が先進国のように変わろうとしているのならインドにとって良い開発になるのだろう。しかし、実際は、国際社会において、インドには一部の富裕層が登場し、2億円の家を簡単に購入するようなビジネスの成功者からマーケットで数円から数十円の売買で日々暮している人々まで同じインドの町に住んでいるのである。塀を設けて、警備員を配置して、人々の暮らしを町の中で分断している。やっかいな話になっている。

インドの有識者は、この状況をこのように表現していた。「multiple-speed-highway」(様々なスピードのものが走っている高速道路)。この状態をどのように考えるのが良いのか、難しい問題である。

平成21年12月21日
古川 柳蔵

このページの最終更新日:2009年12月21日