①微弱エネルギーへの着目
家庭内に眠る微弱エネルギーを回収し、蓄電池へためることにより、無駄なエネルギーロスを削減することに着目しています。エアコンや冷蔵庫などの機器のイノベーションは、近年、コンプレッサーなどの機器のエネルギー消費効率を向上する技術開発から、実際に使用する段階でのエネルギーロスを削減することにより省エネを実現する技術開発へ移行しています。このエネルギーロスを削減する技術により、40%以上のCO2削減を実現している事例があります。本プロジェクトにおいて、これまで気がつかずに無駄に捨てていたエネルギー、例えば、風呂水の給水、排水による発電、健康器具のエアロバイクなどによる発電など、一つ一つは微弱なエネルギーでも回収し蓄積することで10%削減を超える大きなエネルギーロスを削減する効果を生み出す可能性があるものに着目しています。
②直流系統の住宅への導入実証プロジェクト
直流系統を住宅に導入する実証事業は新しい試みです。これまでは八戸、京都、愛知万博等で直流系統によるマイクログリッド構想が試験的に取り組まれていますが、本プロジェクトでは、東北大学大学院環境科学研究科が独自事業で建設予定のエコラボで直流系統の実証事業を行います。
③公募による技術開発課題の選定を行うエコイノベーションプラットフォーム
本プロジェクトでは、家庭用微弱エネルギー発電・回収装置の課題選定において、企業や住民からのアイディアを公募し、ボトムアップ型の技術開発課題の追加的な抽出を行い、審査を行いながら、新規技術開発課題の追加を行います。この方法は、エコイノベーションの促進ばかりでなく、地域住民のエネルギーを大切に使用する意識の醸成の効果も期待できるものです。
④エネルギーの新しい形態の発見
交流系統から直流系統に代わることにより、エネルギーが電池という形として見えるようになります。これは大きな変化であり、新しいサービスが誕生する可能性が高まる点で重要です。家庭のエネルギーは外に電池という形で持ち出せ、持ち込めることになるわけです。エネルギーの価値は電池の大きさや重さや個数で表され、エネルギーの大切さが認識しやすくなります。デポジット制が導入されれば、家庭内だけでなく、外出先においても発電することにより家庭内のエネルギー削減が可能となります。現在のように家庭内でエネルギーを欲しいだけ使用して、1ヶ月の電気代を確認する大雑把なエネルギーの使用はなくなり、根本的な民生のエネルギー使用の削減の意識改革につながるはずです。





